2013年 12月 27日
シャチです。 23日から代休絡めて冬休みです。 6週間程やすまなかったのでその代休消化の為です。 それでも消化しきれませんが。。。(^^;; 今日はやっと雑用が終わり、少し時間ができましたので、かねてからやりたかった 自分の自転車のジオメトリーと自分のポジションの相関関係を CADを使って図面化してみました。 図面化するとまた色々と分からなかったものが見えてきたりします。 一番の目的は早ければ来年の年末前に購入するかもしれない 2台目のバイクがドイツ製でネット直販でしか販売していないので、 自分のポジションを数値化しておかないとオーダーでサイズ間違いを起こしてしまいそうだ。 というのが理由です。 今後もこのスケルトンは色々と使える筈。 さてさて、雑考程度の事ではありますが、僕は仕事柄CADソフトも使います。 メインは画面にもあるようにAutoCADですが、顧客の要望にあわせて、 JWCAD、ビジオ、ズノウなんかも使います。 漫画に毛が生えた程度の作図で良いならビジオです。 また、顧客がCADソフトを持っていない場合もビジオ。 その他のCADソフトは指定がなければAuto、あれば上記の中からどれかでって事になります。 今回はポジションがメインですので、ベジェ曲線でスローピングの造詣などを 表現する必要はありません。 チューブの交点の芯を実測したものを図面に落とし込み、直線的に簡易に表現。 問題なのは自分のポジションですから、 実際に自転車に触れている部分のサドル座面、ハンドル(主にブラケット位置)、ペダルの 3点の相関関係が尤も必要であり、正確に表現できていれば良いものとしています。 ここに至るまでには色々と頭の中で考えていたことがありまして、 それは僕なりのポジションの事です。 素人考えですので、あっているのかどうかと思いますが、 軽く読み流してもらえたらと思います。 アマチュアライダーに限ってのポジション 僕のように月に一度程度レースに出るアマチュアの方って月に1000kmも乗らないと思います。 僕は通勤で250Km~300Km、残り200Km弱位が競技用バイクでの実走、 200Kmが室内でのローラートレーニングといったところです。 これを合計すると多くて月に700Kmですが、実際は500Kmちょっと上回る程度でしょう。 こんな僕が感じた事の一つが、 僕レベルではポジションがそんなにガチガチに決まっていないのではないか。 という事です。 レースシーンで、平地でもがいたり、ヒルクライムでダンシングしたりした時に ある程度ポジションのヴァッファがないと逆に力が出ない気がします。 よく雑誌にはポジションの事が乗っていますが、 使う筋肉がそれ程鍛えられていないので、限界が早い。 だから違う筋肉を使う漕ぎ方もしないといけない。 よってポジションがシーンによっては変わる。 こんな気がしています。 実際、どうかと言いますと、「2足歩行の人間には回すペダリングは本能的に難しい。」 と思っています。 ただし、高速でペダルを回すにはサドル位置を後退し、ペダルを身体の前(上) に持ってくる方が高速で回し易い。 この相反する2点がポジションのミソじゃないでしょうか? 簡単に坂道を登るヒルクライムと平地巡航がメインの耐久ではポジションが異なって当然だと思います。 トルク(ここでは力を入れて漕ぐの意味)をかけて坂道を登ることを想像したときに、 やはり、ペダルは踏むときに重力の助けを借りた方が力は出ます。 これは当然のことだと思います。 と、いう事はなるべく上から直線的に下まで踏み下ろす感覚が 一番力が入る筈です。 足でうどんを踏んで練ることを想像すると、腰と踏む位置は おそらく垂線上にあると思います。そして着地は足の裏全体、 もしくは踵から着地しています。 これは体重がもっとも乗る位置だからでしょう。 ところが、陸上選手がアップなどで足の上下を速くしている場合、 着地はつま先(踵は着地していない)なので、垂線よりも前で着地しているように見えます。 これは、腰、膝、足首の間接が伸びきる事がないというのが大きな特徴だと思います。 関節が伸びきるというのは本当は自覚よりも早く訪れます。 自転車を漕いでいて、膝が伸びきっていると感じたときには、 第三者が後ろから見たときに、とうに膝が伸びた状態から、更に 伸びた足の臀部がサドルからやや落ちた状態までなっていると思います。 こうなるとペダルを速く回すことはできません。 膝が伸びきった状態を毎回作るポジションでは速いペダリングが無理なのは 簡単に想像できると思います。 間接(特に膝)に余裕を持たせて回せるポジションが、サドルを後退させて 身体の前でペダルを回すポジションなのです。 この身体の前で回すポジションは軽い負荷の時に効果があります。 高い負荷でこのポジションを多用すると、背中を丸めて足先が前、 ハンドルを掴む手も伸びた状態になりやすいので、てこの原理で 腰の一点に力が集中します。 腰の疲れが早く出たり、腰痛にもなりやすく感じます。 では高い負荷でペダル位置が腰の下にあるポジションはどうかと言いますと、 先程のうどん打ちの時を想像すると分かりますが、背筋は真っ直ぐになる方が 力は下の足踏みに伝え易いはずです。 背中を丸めては、丸めた部分で力が逃げてしまう気がします。 ポジションに話を戻しますが、背筋を張ったヤマメ乗りでペダルが後ろ寄りだと 身体が起きたポジションになります。 上半身の体重もそのままペダルに乗せやすく、腰があまり深く曲がっていないので 腰にだけ力が集中する事もなさそうです。 この二つのポジションの割合が個人のポジションだと思うのです。 どのくらいの位置にペダルを設定したら、回せて踏めるのか。 これは個人個人で違うところだと思います。 さて、ポジションの話に戻します。 ペダル、サドル、ハンドルの3点が身体と自転車が接する部分であり、 ポジションとはこの3点の相関関係に他なりません。 この中で動かせない(乱暴に言いますが調整できない)場所が一つあります。 これがペダル。 本来はクランク長で調整可能と思われてますが、円運動するクランクは プラスもマイナスも同じ分だけ数値が変わるので、ここでは調整とは言えません。 ここは自分で回し易いクランクでさえあれば、ポジションの為にいじる必要は ないものと僕は考えています。 今度はサドルです。シートポストによる高さ調整とサドル本体の前後位置調整ができます。 ただ、ここにも問題があります。 サドルの前後調整をする事によって腰の位置とペダルの位置を結ぶ角度が変わるという事です。 単にハンドルが遠いからといって、サドルを前に出すのはポジション全体が変わってしまうのです。 先程の身体の前で回す高いケイデンスが得意な人がサドルを前に出すと、 同じケイデンスを維持するのに苦労するかもしれないという事になります。 最近の軽量化したカーボンホイール等では、高いケイデンスじゃないとうまく走らないものも多いので、 高ケイデンスが主流のようになってきています。 サドルを前に出して少し楽な姿勢にと思ったら、失速が早く感じるようになったりするかも知れません。 まずはサドルとペダルの位置をしっかり出す事のような気がしますし、 特にサドルは弄れてもここが決まったら、動かせないと考えたほうが良い気がします。 残るはハンドルです。 ステムによる長さ調整でハンドルの前後調整は可能。 ハンドルをしゃくったり、送ったり、ブラケット位置や角度の調整により、 あらゆる方向に調整できます。 僕はこのハンドルでの調整が一番有効だと考えています。 ハンドルが遠いと先程も書きました、ポジションのヴァッファが少なくなってしまいます。 上半身が伸び切ってしまうから、力が入らないシーンが出てきてしまいます。 プロのポジションを見ても、乗車位置のあごの下にコラムが来る位の人が多く見えませんか? あごの下がトップチューブにかかっていたら、ちょっとハンドルが遠いかも知れません。 そういった事を考えると、ステムは大体80mm~130mmまであります。 中には60mmなんていうのもありますね。 ステムの長さで調整をメインで考えるのなら、フレームで迷ったら下のサイズを 選んだ方が後で調整が効く筈です。ステムの延長で済みますから。 フレームが大きかった場合、ステムを短くした以上は調整できません。 姿勢に余裕が無いまま我慢して乗るしかなくなってしまいます。 そんな事を考えてこのスケルトンを作成した訳です。 ポジションって相当「深い」ですよー。
by seawolf_squall
| 2013-12-27 10:51
| 自転車関連
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