2008年 12月 08日
先日5日に休暇を取って、茨城にある蕎麦屋 「小野立庵(おのだてあん)」に常州新蕎麦を食べに行った。 実はこの日、お目当てはこの店ではなかったのだが、 お目当ての店が休業日だったので、次の候補に なっていたこの店へ行ってみたのだ。 結果からして大正解だった。 二人で頼んだものは、 掛け蕎麦、十割大盛り蕎麦、けんちんつけ汁、天ぷら5点盛り、 山女の天ぷら、蕎麦がきで5000円弱。 特に期待はあまりしていなかった「蕎麦がき」が 格別のボリュームと味で、また是非伺いたいと思う店だった。 大の男が大汗をかきながら練り上げる、蕎麦がきは淡い緑色をしている。 出されたそばがきはまだ湯気が出ていて、箸が折れるのではないかと 思うくらいねばりと密度のあるもの。 これを生醤油で頂く。天ぷらについていた塩で頂いてみると、 蕎麦の香りが途中からふわりと口の中に広がる 最初に出てきた掛け蕎麦。 蕎麦も饂飩も熱いものが上手な店は美味いというのが私の持論だ。 自分でも饂飩に関してはそこいらの店には負けない自信があるが、熱いものは難しい。 ここの蕎麦は熱くてもコシが損なわれていない、かといってコシだけでもない 美味しい蕎麦だった。 天ぷら5点盛りは当然ながらサクサク! 山女の天ぷらには何と柿の天ぷらが付いてきた。 十割大盛りとけんちんつけ汁。 けんちんというのに肉がたっぷり! 蕎麦は茨城の特徴なのだろうか、うっすらと緑色を帯びている。 感想を言えば、誤魔化さない男性的な無骨さの残る 蕎麦だったように感じた。 常州の蕎麦は上品な味が多いように思う。 それは御前蕎麦などと言われる更科系の白っぽい蕎麦が 多いからだろう。これがこの土地のせいなのかやや緑がかっている。 味も蕎麦の匂いがきつい事は無く、蕎麦通には少し物足りないくらいかも知れない。 そんな茨城の蕎麦にあって、この店はあえて無骨さを表面に 出した、しかし蕎麦そのものの上品さは変わらない。 ツユや蕎麦がきで無骨さを少し出しながらも、肝心の蕎麦には 繊細さを残すと言った感じに思えた。
by seawolf_squall
| 2008-12-08 23:48
| 美味いもの=幸せ
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